この記事はマイクロマウス Advent Calendar 2024の3日目の記事です。
昨日はアライさんの「釈明会見」でした。
社会人でロボコンを続けるモチベを維持するのもなかなか難しいですよね。。。
さて、1000年ぶりにブログを書きます。
今回は実際に私がデバッグ時に使用しているちょっとした小ネタを紹介します。
大したものではないですが、こういう積み重ねがデバッグ時間の削減につながると思っています。
①磁気コネクタ+ST-Link
STMユーザーなので、ロボットへのプログラム書き込みはST-Linkで行っています。
デバイスとしては「STLINK-V3MODS」を使用しています。
コネクタがtype-Cのものも存在しますが、配線が取り出しにくいのでmicroBコネクタのものを使用しています。これに磁気コネクタを組合わせて以下のような基板を作成しています。
画像では4ピンありますが、3ピンしか使用していません。
磁力の引合いで勝手に位置を合わせてくれるので非常に便利です。
②パソコンとの通信はBluetooth
機体のど真ん中に一番大きい電子部品のBluetoothモジュールが載っています。
私の機体ではUARTを無線通信でしか行うことはできませんが、ケーブルを刺さなくていいので
デバッグ効率は非常にいいです。
③ワンクリックマイコン書き込み
皆さんはマイコンへの書込みの際に、何回マウスのクリックを押しますか?
今回は私が行っている書込み方法を紹介します。
私は下の画像のようにタスクバーの赤矢印のアイコンをクリックするだけでマイコンへの書込みが自動で走るようにしています。タスクバーにアイコンがあることで、わざわざマウスをコーディング中の画面から移動させる必要もないし、何度もボタンを押す必要もありません。その方法について紹介していきます。
STMの場合、以下のようなSTM32CubeProgrammerをGUI的に操作するのがオーソドックスだと思います。
今回はSTM32CubeProgrammerのCLIでの書込み機能を使用します。
ここについてはネットを探せばいくらでもやり方は出てくるのでコードの書き方は省きます。
それでは以下のようなbatファイルを作成します。
(追加で書込み以外の機能も増やしています。)
1行目がターミナルソフトを終了させる命令です。
teratermなど起動していることが多く、邪魔なので毎回強制終了するようにしています。
2,3行目がCLIでのプログラム書き込みコマンドです。
4行目でwindowsからビープ音を鳴らすようにしています。これで書込み終了を知らせます。
次にこのbatファイルをタスクバーから起動します。
やり方は簡単なのでここを参考にしてください。
これで、タスクバーでのワンクリック書き込みが可能となりました。
batファイルを使用しているので機能追加はいろいろ考えられ、汎用性はまだまだあると思っています。
以上、今回はデバッグのおすすめネタを3選紹介しました。