使用するモーターは1717T006SR+IE2-512です。
オーソドックスな1717を使った場合の設計について説明します。
(エンコーダのパルスや定格電圧がこれと違っていても1717ならば寸法は変わらないので同じ設計でいけます。)
設定ギヤ比はM0.3で20:75です。
また、モーターマウントの設計はDesignSparkMechanicalで行うものとし、そのデータをCNCで切削します。
※今回紹介するのは、私のクラシックマウスの設計ですので4輪であったり軽量化のために無理をしているところがあります。
【使用部品一覧】
・POM
・タイヤ
・ホイール
・シム
・ホイール回転用ネジ
・モーター固定用ネジ
・スパーギヤ
まず、モーターマウントを作成します。
完成図はこんな感じです。
3DCADの使い方については今回解説しませんがポイントだけまとめます。
・モーターとマウントの固定方法
1717にはモーターにφ1.6のネジ穴が開いているのでそれを利用して固定します。
また、モーターにはφ6の出っ張りがあるのでそこを位置合わせに使います。
・マウントと基板固定方法
基板へはネジで固定します。
マウントにタップを切ってもいいですが面倒なのでナットをマウントに埋め込みます。
・ホイール回転軸に穴あけ
ピニオンとスパーギヤの歯数とモジュールを考慮して適切な位置にM3の穴をあけます。
クラシックサイズではタイヤを回転させる軸がM3がいいと言われています。
M2では軸がゆがむ可能性があるからです。
次に、ホイール周りについて
ホイールにはベアリングやスパーギヤを取り付けなければいけません。
使うものは以下のものです。
ホイールにスパーギヤを取り付けます。
内径8mmのスパーギヤとオフセットの外形が8mmのホイールを使用するのでちょうど圧入できます。少し緩いことがあるので接着剤でギヤが回転してしまわないように接着します。
また、スパーギヤは適度に肉抜きしています。
扇風機を使うと乾くのが早いかも。
ホイールに埋め込むベアリングやスペーサーはこの順番に組み合わせます。
使用部品は右から、シャフト用ネジ、シム、ベアリング、スペーサ、ホイール、スパーギヤ、ベアリング、シム、ナイロンナットです。
ベアリングとベアリングの間にスペーサを入れるとネジをきつく締めた時も回転しやすくなるようです。
スペーサーはCNCで切削すればいろいろな種類が作れます。
ここで、このホイールとベアリングを使用したとき、スペーサの長さは2.5mmぐらいがちょどいいようです。
モーターとマウントを固定します。
ホイールにはベアリングをつけ、
ベアリング間にスペーサを埋め込みます。
ベアリングの内側だけにネジが当たるようシムを使います。
完成したものがこんな感じです。(基板に取り付け済)
3Dデータ通りに作れたと思います。